救急看護

ヘンリーの法則

知ってるとちょっと得した気分になる豆知識です。
酸素の運搬にはHbが関与していることはご存じだとは思いますが、血漿中に溶けている酸素についてはあまり知っている人はいないかもしれないので今回は血漿中の酸素について簡単にまとめたいと思います。

酸素の運搬方法について

血液中の酸素は、赤血球のヘモグロビンと結合しています。

ヘモグロビンと結合している酸素の量は血液100mlに対して約20mlと言われています。(動脈血)

ヘモグロビン以外にも酸素は血漿中にも溶けて全身に運搬されています。

そのため、酸素の運搬にはヘモグロビンと血漿中の2パターンが存在します。

この2パターンで組織に酸素を運搬し、内呼吸を行っています。

酸素含有量とは

酸素含有量とは一般的に動脈血にどの程度酸素が含まれているかを示します。

動脈血酸素含有量はCaO₂と表記されます。

CaO₂=1.34×Hb×SaO₂/100+0.0031×PaO₂

上記の式で動脈血の酸素含有量を計算することができます。

この式の前半部分「+」の前の部分はHbに結合している酸素の量を表しています。

「+」の後半部分は血漿中に溶けている酸素の量を表しています。

ヘンリーの法則とは

ヘンリーの法則とは酸素分圧に対して血液100mlあたりの溶存酸素量を示したものになります。

PaO₂100mmHg・血液100mlで約0.3mlの酸素が溶けていることになります。
テキスト的にはグラフが記載されていますが正直100mlあたり0.3mlの酸素が溶けているという知識だけで十分かと思います。

おそらくCaO₂の式で血漿部分が0.0031となっているので正確には0.31mlが溶けているのかと思われます。

CaO₂の式の前半・公判で酸素の含有量の違いがかなりあることに気付いた方もいるかと思います。

Hb:15mg/dl、SaO₂100%、PaO₂100mmHgとすると、
CaO₂は1.34×15×100/100+0.0031×100
⇒20.1+0.31

となります。血漿部分の酸素含有量が圧倒的にすくなことがわかります。

動脈血の酸素を増やしたいならHbとSaO₂に着目して介入したほうが効果的ということになります。

PaO₂をいくら増やしても大した効果は得られないので酸素中毒等も考慮するとPaO₂は100mmHgが上限で差し支えないかと思います。

となるとヘンリーの法則ってそこまで必要なさそうということになってしまいますね。
実際私も使いどころはわからないままです。
もし知っている人がいたら教えていただきたいです。

最後に

ヘンリーの法則のテーマで書きましたがCaO₂の意味についてのまとめになってしまいました。
ただ、CaO₂を理解するためにはヘンリーの法則について知っておく必要があると思うので是非豆知識の1つに加えていただけたらと思います