救急看護

小児の頭部外傷にはPECARNを活用してCT検査の必要性を考える

今回は小児の頭部外傷で、どういった場合にCTの検査を行うかわからないこといったことが経験あるのではないでしょうか。
そういったときに、活躍するのがPECARNのアルゴリズムです。
医師もこのアルゴリズムを活用してCT検査の必要性を判断している方も多いと思います。結局は医師がCT検査の必要性を判断しますが、看護師はその内容を知ることで、観察項目やトリアージの判断に役立ちます。
では、内容に移っていきます。

PECARNは年齢で分ける

PECARNは年齢でアルゴリズムが2種類に分けられています。

年齢は①2歳未満、②2歳以上に分けられています。

PECARN:2歳未満

2歳未満のPECARNをまとめます。
第一段階 → 第二段階と進んでいきます。

第一段階

・GCS14
・意識変容
・頭蓋骨骨折の触知

*1つでもあれば「CT推奨」
*すべてなければ「第二段階へ」

第二段階

・前頭部以外の皮下血腫
・5秒以上の意識消失
・高エネルギー外傷
・親から見て普段と違う

*1つでもあれ「以下を考慮し、CT撮影か経過観察」へ
*すべてなければ「CT推奨なし」

以下を考慮し、CT撮影か経過観察

・生後3か月未満
・所見が単一か複数か
・症状、所見の増悪
・医師の経験
・親の心配

PECARN:2歳以上

次は、2歳以上のPECARNです。
流れは2歳未満と同じです。

第一段階

・GCS14
・意識変容
・頭蓋底骨折の徴候

*1つでもあれば「CT推奨」
*すべてなければ「第二段階」へ

第二段階

・意識消失
・嘔吐
・高エネルギー外傷
・激しい頭痛

*1つでもあれば「以下を考慮し、CT撮影か経過観察」へ
*すべてなければ「CT推奨なし」

以下を考慮し、CT撮影か経過観察

・所見が単一か複数か
・症状、所見の増悪
・医師の経験
・親の心配

少し余談・・・

小児の頭部外傷に対するPECARNについて書いていますが、CDCガイドラインでは頭蓋内損傷のリスクファクターをいくつか挙げています。
その中には、2歳未満などの項目もあります。

頭蓋内損傷のリスクファクター

・2歳未満
・意識消失
・重度あるいは悪化する頭痛
・前頭部以外の皮下血腫
・頭蓋骨骨折の疑い
・嘔吐
・重度受傷機転
・記憶障害
・GCS<15

最後に

PECARNについて紹介しましたが、誰にでも簡単に実践できる内容です。
受診に来た患者で「まあ、帰るだろう」といったざっくりした判断ではなく、アルゴリズムに則った考え方をしてみてはどうでしょうか。
普段のアセスメントがより質の高いものになるかと思います。

頭部外傷患者の看護と戦術・戦略