救急看護

救急で役立つコミュニケーションツール:クローズド・ループ・コミュニケーション

救急の場は、急変時の対応など多忙で煩雑な状況であることが多いと思います。こういった場面でコミュニケーションエラーが発生。そんな時に、役立つコミュニケーションツールとしてクローズド・ループ・コミュニケーションという手法があるので紹介したいと思います。

救急でのコミュニケーションの重要性

救急の場では、医師との連携で口頭指示をもらうことが多いかと思います。そういったときに、聞き間違い・聞こえていなかったといったことで患者を危険な状況に置いてしまった経験はないでしょうか。

看護師同士の連携も同じです。リーダー・メンバー間、メンバー同士でも連携は必要になってきます。エラーが起こったときに「言った」「言わなかった」の押し問答を見かけたことがあるかもしれません。

でも、問題の本質はそこじゃない!

人と関わる以上、コミュニケーションエラーは完全になくすことはできませんが、回数を減らすことはできます。
そのための、努力は当然すべき行動と考えられます。

コミュニケーションは必須の能力ですが完璧な方法もまた存在しません。
日々、行動を振り返り限りなくエラーを少なくするよう行動することが医療者には求められます。

クローズド・ループ・コミュニケーションとは

クローズド・ループ・コミュニケーションはコミュニケーションツールの1つになります。

内容としては、発信されたメッセージの内容を、受信者が復唱し、メッセージが伝わったことを再度発信者が復唱することで確認する。
ちょっとわかりにくいかもしれないので例を挙げます。

看護師「SpO₂が85%まで下がっています。」
医師「SpO₂が85%まで下がっているんですね。」
看護師「そうです。SpO₂が85%まで下がっています。」

この例をみると、普段無意識にやっていることのように思う人も多いと思います。

このスキルを無意識にしている人と意識的にしている人では効果は変わってくると思います。

①エラーを起こす可能性があることを予測し、対策を講じる
②意識に行っている行為が、結果としてエラーを減少させている

同じスキルを使うなら前者の方がよりエラーを減少させることができると思いませんか?

最後に

今回は、クローズド・ループ・コミュニケーションを紹介させていただきました。
手法としては特に難しいことはないかと思います。
コミュニケーション方法はあまり教えてもらうことも無いかと思いますが周りを見ると無意識に実践している人が多い印象です。

あまり意識していなかった人は、明日からぜひ実践してみてください。